【ノベルニア】もしもしルルドニカ

▷どんな台本?

 所用時間:10分くらい

 比率 2:1:1(2) 

 (兼役をお勧めします)

 (男女比率はあくまでも仮であり、演技の都合上の改変は問題ありません)


 どんなお話?

  →大学生が課題の締め切りに間に合いそうにないからすげえ早い乗り物(生き物)を使役できる友達に電話して間に合わせる話


▷ キャラクター一覧

サフィア:大学生。魔術師になるため日々勉強中。

トパース:女子大学生。変身術が得意。サフィアとルルドニカとは高校で出会っている。

ルルドニカ:社会人だが2人と同い年。

ペトラ:魔獣。ルルドニカが使役しているモンスターの1匹。種族名は「ロシュカ」

先生:大学教授。マギストについて主に研究している。

 ※ペトラと先生のセリフは兼ね役、または無しでもオケ


▷ あらすじ

サフィアとトパースは困っていた。大学に提出しなくてはいけない課題の締め切りがもう間も無くなのだ。急遽、魔獣を飼っているルルドニカにどうにかできないか連絡する。ルルドニカはその電話に出てしまった。


(解説)

 作中でペトラが出している速さが3,000ヒュースとなっているが、これがどれくらいか。

 1km=80ヒュースと仮定しているので3,000ヒュースは40km/h弱。




サフィア:『もしもしルルドニカ?』

ルルドニカ:『なーにー』

サフィア:『すぐ来れる? 急ぎなんだけど』

ルルドニカ:ハア、ハア、きたぞ……なんだよ急ぎって……

トパース:うわ〜! 本当にきた!

サフィア:大学まで連れてって

ルルドニカ:ハア?

サフィア:課題、あと15分で提出しなきゃいけないんだ

トパース:本当にごめん! この授業は絶対!単位落とせないの! お願い!

ルルドニカ:……おまえ、らァ〜!!!

サフィア:オシ、いくぞ

トパース:じゃよろしく

ペトラ:ガウ!

ルルドニカ:ちゃっかりペトラに乗りやがって……!

サフィア:「困ったら頼れ」っていったの、ルルなんだからな

ルルドニカ:このために言ったんじゃない!

トパース:本当にごめんって! 晩御飯おごるから

ルルドニカ:……振り落とされんなよ

トパース:すっごく飛ばしちゃって!

ルルドニカ:ペトラ! 走れ!

ペトラ:ゴウ!

トパース:うわァ!

サフィア:あぶなッ、のけぞるな!

トパース:ごめん!

ルルドニカ:ちゃんとベルトに捕まってろ!

サフィア:先に言え!

ルルドニカ:フン、急いでるのはお前らだからな

トパース:ルルありがとう〜!!

ルルドニカ:てか、トパはともかく、なんでサフィーまで提出ギリギリみたいになってるんだ? 優等生じゃん

サフィア:ちょっと事情があるんだよ

トパース:サフィー優しいんだよ。私が課題で組んでたぬいぐるみのマギスト回路ぜんぶ消し飛ばして、泣いてたら手伝ってくれたの

ルルドニカ:やさし〜

サフィア:ダメだ、これじゃ重大さが伝わらない

サフィア:あのな、こいつが消し飛ばしたマギスト回路っつうのは、単元が始まったときから勉強しつつちまちま積み立ててた、簡単なオートマタを作るコードなの。いわば物体に直接書いた長い式。それが消えたの

サフィア:こいつが人形に書き込んだマギストコードを調べて書いて試行して書いて確認しての繰り返し……

トパース:いや〜どうにかなってよかった! ありがとね

サフィア:聞くだけで死にたくなるような失敗二度とするな……!

ルルドニカ:さ、さすが変身術学年トップクラス……どの動物に変身しても自分を保ち続けた意志の強さは健在だな……

トパース:まあ、それよりさ、いま速度いくつ?

ルルドニカ:3,000ヒュース

トパース:もっと速度上がんない?

ルルドニカ:3人は重いんだよ! 文句あるならお前だけでも変身して先行け

トパース:ヤだよ、変身したら課題持てないでしょ!

サフィア:トパ免許ねーだろ走んな

トパース:授業でとりますぅー

サフィア:取れんの?

トパース:取るから!

ルルドニカ:しょうがねえ、近道するか。舌噛むなよ

トパース:近道!

サフィア:近道!? って、まさか……!!!

サフィア:ワ゛ーーーッ!!!

トパース:すごいすごーい!

トパース:残像が見える速さで街の上を走ったことある!?

サフィア:魔獣の取り締まりは緩いからってバカ、あぶねえだろ!

ルルドニカ:早くして欲しいんだろーが!

サフィア:安全運転は前提事項!

トパース:屋根の上飛んでる〜!

トパース:ペトラはすごいなあ。虎のような体格、山羊の蹄、狼に劣らぬ持久力! さすがはあのアデマンタ大陸にある最大級の魔窟〈ダンジョン〉「アンプラベ山脈」で岩を主食にしてでも生き残った種族なだけある。強い子だ

ルルドニカ:フウ、やっと見えてきた。あれだろ? 大学

サフィア:そう!

トパース:あっち! あの部屋の大窓から入って!

ルルドニカ:了解

サフィア:まて! あれパフォ部か!? 練習してる!! (※パフォーマンス部)

トパース:だァいじょうぶでしょ!

ルルドニカ:かまわず飛べ!! ペトラ!!!

ペトラ:ガオ!

サフィア:アーッ! すみませェーん!!!

トパース:ルル! ここ左!

ルルドニカ:あいよ!

サフィア:ア! あの先生!

サフィア:あのカゴ! 回収する!

トパース:サフィー課題もった!? 投げるよ!

サフィア:投げ!?

ルルドニカ:もう着く!

サフィア:オッケー……!!!

ルルドニカ:お邪魔しまァーす!!!!!

サフィア:よろしく先生!!!!!

トパース:じゃーねーセンセー!!!!!

先生:コラ! 止まりなさい!!!

サフィア:本当ごめん先生ェ!!!

トパース:ルル逃げて!

ルルドニカ:晩飯ッ! 忘れんなよ!

提出完了


※こちらは「ノベルニア」という世界観を元に作成した二次創作です※

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行雲流水

「こううんりゅうすい」 ありのまま私の思いついた作品を投稿したいという思いで名づけます。

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